「本気になれるかわからん」
レザークラフトを始める前、正直いちばん引っかかっていたのは、ここでした。
お金が高いとか、安いとかの話ではなくて、
自分がどこまで本気になれるのか、まったく自信がなかった。
道具は、最悪また別の用途で使える。
でも革は、一度切ったら終わり。
「続かなかったら、これは無駄になるな」と思うと、
最初の一歩は、やっぱり少しためらいました。
それでも、「まあ、無駄になっても仕方ないか」と思えるまで待って、
ようやく最初の一枚を切った。
この時点では、まだ
「続けられるかどうか」なんて、まったく分かっていませんでした。
思ったより先に来た不安は「音」だった
作業を始めて、技術や出来よりも先に気になったのは音でした。
最初は菱目打ちをトンカチで叩いていました。
想像以上に音が出る。
家族から文句を言われたわけではないけれど、
「すごい音してたね」と言われた一言で、
一気に現実に引き戻された感じがしました。
このままだと、
- 夜は作業できない
- 自分の部屋ではやりにくい
- ベランダか外に出ないと無理
- 力も必要で、正直しんどい
たぶん、回数は確実に減っていたと思います。
「続かなかったらどうしよう」という不安が、
ここで初めて、はっきり形になりました。
「買わなくてもいい」と思っていた道具を買った理由
そこで少し迷った末に選んだのが、小型のハンドプレスでした。
正直、
「最初からそんな道具いらんやろ」
「まずはトンカチで十分ちゃうか」
という気持ちもありました。
でも、これは上達のためでも、
作品のクオリティのためでもなく、
続ける環境を守るための選択でした。
結果的に、いちばん変わったのは「作業環境」
ハンドプレスを使い始めて、いちばん変わったのはここでした。
- 音がほとんど出ない
- 力を入れなくていい
- 作業が早い
- 夜でも気にせず使える
つまり、
やるか・やらないかを悩む理由が消えた。
「今日はちょっとだけやろうかな」
が、普通にできるようになったんです。
もしあのままトンカチだけで続けていたら、
場所も時間も制限されて、
きっと回数は減って、
そのうち触らなくなっていたと思います。
今ならわかる。「失敗」じゃなく「順番」だった
振り返ってみると、
この道具選びは失敗でも浪費でもありませんでした。
ただ、順番の問題だっただけ。
- 最初から完璧を目指す必要はなかった
- でも、続けるために環境を整えるのはアリだった
50代になると、
「安く始める」より
「続けられる形にする」ほうが、結果的に無駄が少ない。
これも、ひとつの豊かな浪費やと思っています。
最初から全部そろえなくていい
誤解してほしくないのは、
「最初からハンドプレスを買え」という話ではありません。
- まずは試す
- 合わなければやめてもいい
- しんどさが見えたら、その時に考える
この順番で十分。
ただ、
「続かない原因」が道具や環境にあるなら、 そこにお金を使うのは悪くない。
それを、実体験として伝えたかった。
まとめ:道具選びでラクになると、趣味は続く
レザークラフトを続けられるかどうかは、
センスでも根性でもなく、
生活に組み込めるかどうかだと思います。
音・力・時間。
この3つがラクになるだけで、
趣味はずっと身近になります。
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