レザークラフトの道具を買う順番|音の問題を解決した50代の選び方

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「本気になれるかわからん」

レザークラフトを始める前、
正直いちばん引っかかっていたのは、
ここやった。
お金が高いとか、安いとかの話やなくて、
自分がどこまで本気になれるのか、
まったく自信がなかった。

道具は、最悪また別の用途で使える。
でも革は、一度切ったら終わり。
「続かへんかったら、これは無駄になるな」と思うと、
最初の一歩は、やっぱり少しためらった。

それでも、「まあ、無駄になっても
仕方ないか」と思えるまで待って、
ようやく最初の一枚を切った。
この時点では、まだ
「続けられるかどうか」なんて、
まったく分かってへんかった。

思ったより先に来た不安は「音」やった

作業を始めて、技術や出来よりも先に
気になったのは、音やった。

最初は、菱目打ちを
トンカチで叩いていた。
想像以上に、音が出る。
家族から文句を言われたわけやないけど、
「すごい音してたね」と言われた一言で、
一気に現実に引き戻された感じがした。

このままだと、夜は作業できへん。
自分の部屋ではやりにくい。
ベランダか外に出ないと無理。
力も必要で、正直しんどい。
たぶん、回数は確実に減っていたと思う。

「続かへんかったらどうしよう」という不安が、
ここで初めて、はっきり形になった。

まず試したのは、音の出ない「菱錐」やった

音の問題が出てから、まず
「菱目打ち+トンカチ」の組み合わせをやめて、
「菱錐(ひしぎり)」という
手縫い穴あけの道具を試した。

使ってみると、トンカチの音がゼロになった。
力は要るけど、静かに作業できる。
夜でも気にせず使えるようになって、
作業できる時間が、一気に広がった。

ゴム板の代わりに
厚めのカッティングマットを使うと、
衝撃音も抑えられる。
マンション住まいや夜間の作業には、
「打つ系の道具を避ける工程設計」が効く。

「買わなくてもいい」と思っていた道具を買った理由

そして少し迷った末に選んだのが、
小型のハンドプレスやった。

正直、「最初からそんな道具いらんやろ」
「まずはトンカチで十分ちゃうか」
という気持ちもあった。

でも、これは上達のためでも、
作品のクオリティのためでもなく、
続ける環境を守るための選択やった。

結果的に、いちばん変わったのは「作業環境」

ハンドプレスを使い始めて、
いちばん変わったのはここやった。

音がほとんど出えへん。
力を入れなくていい。
作業が早い。
夜でも気にせず使える。

つまり、やるか・やらないかを
悩む理由が消えた。
「今日はちょっとだけやろうかな」が、
普通にできるようになった。

もしあのまま、トンカチだけで続けていたら、
場所も時間も制限されて、
きっと回数は減って、
そのうち触らへんくなっていたと思う。

今ならわかる。「失敗」やなく「順番」やった

振り返ってみると、この道具選びは、
失敗でも浪費でもなかった。
ただ、順番の問題やっただけ。

最初から完璧を目指す必要はなかった。
でも、続けるために
環境を整えるのはアリやった。

50代になると、「安く始める」より、
「続けられる形にする」ほうが、
結果的に無駄が少ない。
これも、ひとつの
豊かな浪費やと思っている。

最初から全部そろえなくていい

誤解してほしくないのは、
「最初からハンドプレスを買え」
という話やないこと。

まずは試す。
合わへんかったら、やめてもいい。
しんどさが見えたら、その時に考える。
この順番で十分。

最初は「革を切る・穴を開ける・縫う」の
3工程ができる、
最低限の道具だけそろえればいい。
必要な道具は、作りたいものが増えるにつれて、
自然と分かってくる。

ただ、「続かない原因」が
道具や環境にあるなら、
そこにお金を使うのは悪くない。
それを、実体験として伝えたかった。

まとめ:道具選びでラクになると、趣味は続く

レザークラフトを続けられるかどうかは、
センスでも根性でもなく、
生活に組み込めるかどうかやと思う。

音・力・時間。
この3つがラクになるだけで、
趣味はずっと身近になる。

最初に道具をそろえすぎると、
使わへんまま置いておくものが出てくる。
それより「今作りたいものに必要な道具だけ」を
買い足していくほうが、
無駄が少なくて、続けやすい。

音の問題は、道具を一つ変えるだけで解決した。
困ったら、解決策を探す。
そのたびに道具の知識が増えていく。
それも、レザークラフトの
面白さの一つやと思っている。

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