「レザクラに興味あるけど、
わざわざ教室に通うほどじゃないし…
独学でほんまにできるんかな?」
——そんな迷いから、
私はレザクラを始めました。
結論から言うと、
独学で十分続いていますし、
上達もしています。
教室には一度も通わず、
YouTubeと書籍と、
あとは手を動かすだけ。
50代から始めるなら、
独学でちょうどいい。
その理由を書いてみます。
老後の趣味として、独学のレザークラフトは本当に大丈夫なのか
レザークラフトを
老後の趣味として、しかも独学で始めようとしたとき、
正直、いちばん大きかった不安はこれでした。
「最低限の道具はそろえたけど、
うまくいかずに、作品が完成しなかったらどうしよう」
革は安くない。
しかも、一度切ったら元に戻らない。
ネットで大量に買ったわけでもない革を、
最初の一刀で無駄にしてしまうかもしれない。
そんな不安が、頭の中をぐるぐる回っていました。
老後の趣味は、
時間を持て余さないためのものでもあるけれど、
同時に「失敗して後悔したくない」という気持ちも強い。
だからこそ、
独学でレザークラフトを始めることに、
どこかブレーキがかかっていました。
最初の一刀が、いちばん怖かった
いちばん緊張したのは、
最初に革を切る瞬間でした。
革を切る専用の「別たち」を買い、
定規を当てて、恐る恐る刃を入れる。
一度切ったら、やり直しはきかない。
この一刀で、革が無駄になるかもしれない。
でも、実際に切ってみると、
拍子抜けするほど、あっさりでした。
スパッと切れる。
思っていたより、まっすぐ切れる。
「え、こんなもん?」
冷静に考えると、
普通のカッターでも同じように切れたと思います。
この瞬間に、
「レザークラフトって、
そんなに気張るものじゃないんやな」
と、肩の力が抜けました。
独学の不安を抱える人ほど、
最初に守りに入る傾向があります。
「教室に通った方が間違いない」
「独学では限界がある」と、
挑戦のハードルを自分で上げてしまう。
でも、独学のメリットは、
誰の目も気にせず、
自分のペースで進められること。
失敗しても誰にも怒られないし、
上達のスピードも自分次第です。
うまくいかなかった。でも、最後までやった
もちろん、その後は順調とはいきませんでした。
次につまずいたのは、菱目打ちです。
なかなか、一列にきれいに並ばない。
どう見ても、ガタガタ。
手縫いも、均一な目とは程遠く、
正直、むちゃくちゃでした。
それでも、
「とりあえず最後までやってみよう」
と決めて、パスケースを完成させました。
自分で使う分やし、
ガタガタでもええやろ。
そんな気持ちでした。
評価していたのは、自分だけだった
出来上がったパスケースを、
家族に見せたとき、意外な反応が返ってきました。
「すごい」
「こんなん作れるんや」
細かい縫い目や、歪みなんて、
誰も見ていませんでした。
革を使った作品が「できた」こと自体に、
驚いてくれていたんです。
考えてみれば、
身近で革の作品を作っている人は、
ほとんどいません。
自分は「下手やな」「完成度低いな」と
気にしていたのに、
見る側の評価はまったく違っていました。
「こんなもんでも、喜んでもらえるんや」
そのとき、
自分が勝手に完成度のハードルを
上げすぎていたことに気づきました。
一気に、気が楽になりました。
老後の趣味として「これはアリやな」と思えた理由
この経験から、はっきり思いました。
レザークラフトは、
上手くなることが目的じゃなくても成立する趣味やと。
簡単なパスケースや、
トレイのような小物でも、
人はちゃんと喜んでくれる。
それなら、
「なんぼでも作ってあげよう」
と思える。
老後の趣味として考えたとき、
これは大きなポイントでした。
- 完成度が低くてもいい
- プロみたいでなくていい
- 使ってもらえれば、それで成立する
この距離感が、
老後の時間の使い方に、ちょうどいい。
独学で十分だと思えた理由
レザークラフトは、
誰かに教わらないとできない趣味やと思っていました。
でも、実際は違いました。
今は、YouTubeがあります。
作り方を、これでもかというくらい
丁寧に教えてくれる動画が、いくらでもあります。
それを見て、
真似して、手を動かしてみる。
それで、十分でした。
習うより慣れろ。
まさに、その通りやと思います。
独学やからこそ、
自分のペースで、
自分の基準で続けられる。
これも、老後の趣味として
かなり大きなメリットでした。
実際にやったこと
独学でやると決めてから、
最初の一刀を切る前に「失敗してもいい準備」を整えました。
本番の革を使う前に、
端切れで2回同じ型を切る練習をしました。
YouTubeで5〜6本の動画を見て、
同じ作業の「やり方の共通点」だけを覚えて、
細かい違いは気にしないようにしました。
完璧な正解を探すより、
自分がどう感じるかを確かめながら進む方が続きやすかったです。
失敗した革は捨てずに取っておいて、
練習素材として使い回しました。
端切れで試してから本番に入る流れが習慣になってから、
失敗による無駄が大きく減りました。
よくある疑問
Q. レザークラフトは教室に通った方がいいですか?独学でも大丈夫ですか?
独学でも十分進められます。
YouTubeや書籍での情報が充実しているため、
基本的な技術は独学で身につけられます。
教室のメリットは
「直接質問できる」
「正しい持ち方・力のかけ方を体で覚えられる」点です。
どちらが合うかは、
目指すレベルと性格によって違います。
Q. 独学で始める場合、最初に読むべき本や動画はありますか?
YouTubeで「レザークラフト 初心者 財布」などで検索すると、
工程ごとの動画が多く見つかります。
書籍は「革工芸入門」系の基本的な技術書が
一冊あると参考になります。
情報を集めすぎると迷うので、
まず1〜2つを参考にして動き始めることをおすすめします。
結論:独学で続けて分かったこと
レザークラフトを、
老後に、独学で始めようか迷っている人へ。
最初から、うまくやろうとしなくていい。
完成度を気にしなくていい。
一度切った革は戻らないけど、
切らずに悩んでいる時間のほうが、
よほど無駄やったりします。
やってみたら、
意外と簡単で、
意外と喜ばれる。
独学のレザークラフトは、
失敗しても、完成度が低くても、
無駄にならない趣味でした。
50代は、お金・時間・体力のバランスがそろう
最後のゴールデンゾーン。
習い事に縛られず、
自分のペースで手を動かす時間そのものが、
心を満たしてくれます。
心が動く時間にお金と時間を使う——
それが私の考える豊かな浪費。
独学のレザクラ時間も、その一つです。
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