売れたらいいなあ・・・
レザークラフトを始めたとき、
「あわよくば売れたらいいな」と
思わへんかったやろうか。
趣味やけど、もし月に数万円でも
利益が出たらうれしい。
旅行や次の趣味に回せるお金が少し増える。
老後の楽しみが、ほんの少しだけ広がる。
生活が苦しいわけやない。
でも「増えたらうれしい」って、
50代なら普通の感覚やと思う。
私も、まさにそれやった。
本気で副業一本にするつもりはない。
でも、うまくいったらラッキー。
…そのラッキーを、
どこかで本気で期待していた。
レザークラフト初心者が売れない…最初は「なんで?」やった
出品してみる。反応がない。
「え?なんで?」
最初は、ほんまに戸惑った。
自分では、ちゃんと考えて
作ったつもりやったから。
普通の小物を作っても、
うまい人は山ほどいる。
安い商品も多い。
100均にだって、それっぽい物がある。
「それなら勝てへん」
そう思って、私はいきなり
「差別化」を狙った。
いきなり差別化を狙った:世の中にないものを作れば売れると思った
毛糸とレザーを組み合わせたサコッシュ。
レザー×手編みの巾着。
「これなら被らへん」
「オリジナルなら目に止まる」
そんなふうに考えていた。
アイデアを出す時間は楽しかったし、
作る工程もワクワクしていた。
出来上がったときは正直、
ちょっと思った。
「これ、いけるんちゃうか?」
でも、売れへんかった。
写真が悪いのかと思った:撮影ボックスまで買った
売れへん理由は、
きっと「見せ方」やと思った。
写真が暗いのかもしれへん。
背景が生活感ありすぎるのかもしれへん。
魅力がちゃんと伝わってへんのかもしれへん。
そこで私は、撮影ボックスを買った。
白い背景。均一な光。
影ができにくい環境。
「これで商品っぽく見えるはず」
少しだけ、期待した。
写真を撮り直して、説明文も整えて、
出品し直す。よし、これでどうや。
……でも、まったく変わらへんかった。
そこでやっと気づいた:知られていない限り売れない
そのとき、やっと頭に浮かんだ。
「そもそも、誰も見てへんやん」
写真の問題でもない。
技術の問題でもない。
価格の問題でもない。
そもそも、自分の存在が知られてへん。
よく考えれば、当たり前。
名前も知らへん人の、
聞いたこともないブランドの、
よくわからへん商品。
それを買う理由がない。
私は「売れる理由」を作る前に、
「売れる未来」だけを期待していた。
実は知っていたのに、他人事やった
正直に言うと、集客が大事なことは
知っていた。
YouTubeでもネットでも、
「まず知ってもらうこと」って、
ずっと言われてる。
でも、どこかで他人事やった。
自分はそこまで必死にやらへんでも、
なんとかなるんちゃうか。
いいものを作れば、
いつか見つけてもらえるんちゃうか。
現実は、甘かった。
売るっていうのは、
全力で「知られる努力」をすることやった。
もうひとつの勘違い:売ることに気を取られて、楽しむのを忘れていた
そして、気づいたことが
もうひとつある。
売ることに気がいきすぎて、
楽しむのを忘れていたこと。
最初は楽しかったはずやのに、
「これは売れるか」「市場にあるか」
「値段はどうか」
そんなことばかり
考えるようになっていた。
それはもう、趣味やなかった。
考え方を変えたら、初めて売れた
「差別化」を狙った作品が
全然売れへんかったあと、
考え方を変えた。
「誰かに売れるものを作る」やなくて、
「自分が欲しいと思うものを、
丁寧に作る」に戻した。
自分が本当に欲しくて作ったものを
minneに出したとき、
初めて「欲しい」という
メッセージが来た。
買ってくれた人のコメントには、
「こういうのが欲しかった」という
言葉があった。
「売れるものを狙う」よりも、
「自分が好きなものを作り続ける」ほうが、
結果として人に刺さることがある。
それを実感した経験やった。
販売の場所は、minne・Creemaが国内では主流。
どちらも無料で出品できる。
最初はどちらか一方に絞って、
商品を数点出してみるのがいいと思う。
まず出品してみる経験が、
何が売れるかの感覚をつかむ
一番の方法やから。
まとめ:売れなかった時間は遠回り。でも必要やった
いまのレザークラフトは、
私にとって「趣味」。
売ることを否定しているわけやない。
ただ、順番を理解した。
作る。続ける。知ってもらう。
その先に、売れる。
私は、いきなり最後を
取りにいっていただけやった。
売れへん時期は、
「売るための趣味」から
「趣味でもある作業」に気持ちを戻すと、
プレッシャーなく作業できる。
売れへんくても、自分が使えばいい。
販売はあくまでおまけ、
という感覚のほうが長続きする。
もし今、「売れない」と落ち込んでいる
初心者の人がいるなら、言いたい。
レザークラフト初心者が売れへんのは、
下手やからやない。
知られてへんだけ。
自分が本当に欲しいと思って作ったものが、
同じように欲しいと思う誰かに
届くことがある。
そのシンプルなつながりが、
ハンドメイド販売の面白さやと、
今は思っている。
販売や続け方の話は、こちらの記事も参考になります。
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