「レザークラフト、やってみたい」
でも次の瞬間、こう思わへんやろうか。
いきなり材料を買って大丈夫?
厚さって何mmが正解?
やっぱり初心者はキットから?
失敗したらもったいない?
やってみたいのに、
失敗しない方法を探し始めて
止まってしまう。
私も、まさにそうやった。
だから最初に検索したのは、
「レザークラフト 初心者 キット」。
レビューも読んだ。
「初心者でも簡単」
「これだけで完成できる」
「失敗しにくい」
正直、安心した。
これを買えば間違いはない。
ちゃんと形になる未来も想像できた。
でも、カートに入れたまま、
最後のボタンを押さへんかった。
理由はうまく言えへんかったけど、
どこかでこう思っていた。
「私は、完成品が欲しいわけやない」
私が最初にやりたかったのは「練習」やった

いま振り返ると、はっきりしている。
私が最初にやりたかったのは、
きれいな作品を作ることやなかった。
革を切ってみたい。
針を通してみたい。
端(コバ)を磨いてみたい。
まずは、一通りやってみたかった。
だから買ったのは、1000円の端切れ。
いろんな厚さや硬さが
混ざっているもの。
まずは、ひたすら切って、縫って、磨いた
最初から作品を作ろうとは
せえへんかった。
小さく切る。穴をあける。
縫う。端を磨く。
それを、何度も繰り返した。
たくさん練習できたのは「端切れ」やったから
たくさん切る。たくさん縫う。
たくさんコバを処理する。
端切れやから、遠慮がない。
失敗しても大丈夫。曲がってもいい。
そのうちに、
「この厚さは縫いやすいな」
「これは少し硬いな」
そんな感覚が、
少しずつ分かってきた。
いまだに、最適な厚さは分からへん。
でも、最初から正解を知る必要も
なかった。
触っているうちに、なんとなく分かってくる。
それで、十分やった。
道具は、100均で代用できるものを探した。
目打ち、クリップ、定規。
専用工具が必要な作業が出てきてから、
一つずつ買い足していった。
最初の2〜3ヶ月で使った材料費は、
2,000円ほど。
それで「続けられるかどうか」を確かめてから、
本格的な道具をそろえていった。
そのあとで、別たち(カッター)のカバーを作った
練習を重ねたあと、
別たち(カッター)のカバーを作った。
いきなり大きな作品やなく、
身近な道具のカバー。
やってみると、思ったより形になった。
完璧やないけど、
ちゃんと「使えるもの」ができた。
そのとき、思った。
「キットやなくても、いけるやん」
キットでは、こういう練習はしにくい気がする
キットでも、きっと簡単に作れたと思う。
満足もしたやろう。
でもキットは、すべて「作品用の革」。
無駄にしたくない。失敗したくない。
だから思いきって練習する、
という気持ちにはなりにくかった気がする。
私には、まず練習する時間のほうが
大事やった。
使い分けるなら、こう。
「完成品を確実に作りたい・
プレゼントしたい」なら、初心者キット。
「革の感触や作業の雰囲気を試したい」なら、
端切れセット。
目的が決まってへん段階なら、
安い端切れから触り始めたほうが
コストを抑えられる。
キットのデメリットも書いておくと、
材料が固定されているため、
「作り方は分かったけど、
自分で設計する力はつかへん」面がある。
独学で進めたいなら、
端切れで基本の作業を体験してからのほうが、
応用が利きやすいと思う。
大損害にはならない
端切れは、1000円。
失敗しても、大損害にはならへん。
いきなり厚さを決め打ちで
革を一枚買うほうが、
私にはよほど勇気がいった。
大損害にならへんなら、
やってみてもいい。
まとめ:慎重になりすぎなくていい
キットを否定するつもりはない。
でも、「いきなり端切れは怖い」と
思っているなら、
そんなに心配せえへんで大丈夫。
私が最初にやりたかったのは、
上手な作品を作ることやなく、
とりあえず、試してみることやった。
迷っている時間より、
切って、縫って、磨いている時間のほうが、
思っていたより豊かやった。
「正しい始め方」より
「続けられる始め方」を選んだ結果が、
今も続いている理由やと思う。
時間は、限られている。
やったら、慎重になりすぎなくていい。
大損害にはならへん。
とりあえず、やってみて。
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