50代の夜にすることがない|レザークラフトで変わった夜の充実感

夜の作業机でレザークラフトをする50代の静かな時間 レザークラフト
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夜、することがない。

子どもが独立してから、そう感じるようになった。

悲しいわけでも、寂しいわけでもない。
ただ、気づいたら夜の時間が余っていて、どう使えばいいかよくわからなかった。

この記事では、その夜の時間をレザークラフトで変えた話を書く。
YouTubeや検索で時間が溶けていた夜から、充実感のある夜に変わるまでの話だ。

子どもが独立してから、夜が変わった

若い頃の夜は、自然と埋まっていた

子どもがいた頃の夜は、意識しなくても時間が埋まっていた。

学校の話を聞いたり、一緒にテレビを見たり。
妻との会話もあった。
晩ごはんが終わっても何かと慌ただしくて、「夜の時間をどう使おうか」なんて考えたことがなかった。

子どもがいなくなって気づいたこと

子どもが独立してから、夜の景色が変わった。

妻との会話も少なくなった。
テレビも以前ほど面白いと感じるものがない。
仕事の疲れはあるのに、やることがない。

時間はあるのに、何をしていいかわからない。
そういう夜が続くようになった。

テレビも検索も、何も残らなかった

YouTubeで時間が溶けていく

最初はYouTubeを見ていた。

気になった動画を一本見ると、関連動画が出てくる。
それを見るとまた次が出てくる。
気づいたら2時間、3時間が経っていた。

でも、朝になって「昨夜は何をしていたか」を思い出すと、何も残っていない。
ただ時間が溶けただけだった。

「大人の趣味」で検索してもたどり着けなかった

何か趣味を見つけようと「大人の趣味」で検索してみた。

でも検索しているうちに関係ない話題に脱線して、また別のページを見て、またYouTubeに戻って。
気づいたら深夜で、結局何の結論も出ていなかった。

やりたいことを探すために始めた夜が、何もしないまま終わっていた。

夜にレザークラフトを始めることにした

「数時間しかないのに」という迷い

レザークラフトをやってみようと思ったとき、一つ迷いがあった。

夜に使える時間は数時間しかない。
こんな中途半端な時間から始めて意味があるのか。
途中でやめることになるんじゃないか。
そう思った。

途中でやめていい趣味だと気づいた

実際に始めてみると、その迷いはすぐ消えた。

レザークラフトは、途中でやめて翌日続けられる趣味だった。
縫いかけの革をそのままにしておいて、次の夜に続きをやればいい。
完成しなくても、今日やった分だけ前に進んでいる。

「今夜中に終わらせないといけない」という縛りがなかった。
それだけで、始めるハードルがぐっと下がった。

夜のレザークラフトで感じたこと

好きな音楽を流しながら、没頭できる

作業しながら好きな音楽をかける。
それだけで雰囲気が変わった。

革を切って、穴を開けて、縫っていく。
手を動かしていると、仕事のことも余計なこともどこかに消えていく。
没頭しているうちに1時間、2時間があっという間に過ぎていた。

時間が溶けるのは同じでも、形が残る

YouTubeを見ているときも、時間が溶けるような感覚はある。
でも朝に残るものが全然違う。

レザークラフトは、手を動かした分だけ形になって残る。
完成していなくても、昨夜縫った部分が革の上に残っている。
「昨夜はこれをやった」という痕跡がある。

その違いが、充実感の差だと思う。

よくある疑問

Q. 夜の数時間だけでも続けられますか?

続けられます。私は平日の夜1〜2時間だけ作業することが多い。
それでも週に数回続けていくうちに、少しずつ作品が仕上がっていく。

「毎回完成させる」という発想をやめると、気が楽になる。
今夜の分だけ進める、それだけでいい。

Q. 夜に作業するとき、音の問題はありますか?

あります。最初はトンカチを使っていたので、音が気になっていた。

菱錐(ひしぎり)という道具に変えてから音がほぼゼロになった。
夜でも気にせず作業できるようになって、作業できる時間が一気に広がった。
同じ悩みがある人には、菱錐への切り替えをおすすめしたい。

Q. 初期費用はどのくらいかかりますか?

最初は端切れセット(500〜1,000円程度)と100均の道具だけで始められる。
本格的な道具を揃えなくても、まず手を動かしてみることができる。

続けると判断してから少しずつ道具を買い足せばいい。
最初から全部揃えようとしなくていいのが、夜の趣味として始めやすい理由の一つだ。

「夜の充実感」が一番の理由

レザークラフトを夜の習慣にして一番よかったのは、充実感だ。

ストレス発散にもなるし、楽しさもある。
できた作品を誰かに渡すと喜ばれることもある。
でもそういったことより先に、「今夜もいい時間だったな」という感覚がある。

別に上手くなくていい。
完成しなくてもいい。
手を動かして、何かが残る夜を過ごせた。
それだけで十分だった。

するべきことは何もなかった夜が、する理由のある夜に変わった。
それがいちばん大きな変化だと思っている。

50代で趣味が見つからないと感じていた話はこちら。

実際にやってみてよかったこと

夜にレザークラフトを続けてきて、具体的に変わったことがいくつかある。

一つは、「今日は何もしなかった」という感覚がなくなったこと。
完成しなくても、少し手を動かすだけで「今夜は前に進んだ」という気持ちになれる。

もう一つは、仕事の疲れの感じ方が変わったこと。
頭を使った疲れと、手を動かした疲れは種類が違う。
仕事で疲れた夜でも、革に触っているうちにリセットされていく感覚がある。

最後に、「次の夜が楽しみになった」こと。
続きがある、という状態は、翌日の気持ちを少し変えてくれる。

まとめ|夜の時間の使い方は、ちょっとしたことで変わる

子どもが独立してから夜の時間が余るようになった。
テレビもYouTubeも検索も、時間は溶けるのに何も残らなかった。

レザークラフトを始めてからは違う。
途中でやめても次の夜に続けられる。
好きな音楽をかけながら没頭できる。
朝になると昨夜手を動かした痕跡が残っている。

「夜にすることがない」と感じている50代に、一度試してみてほしい趣味だ。
大げさな準備も覚悟もいらない。
夜の数時間、手を動かしてみるだけでいい。

検索もYouTubeも、時間は同じように溶けていく。
でも朝になって残るものが違う。
レザークラフトは、手を動かした分だけ形になって残る。
充実感というのは、たぶんそういうことなんだと思う。

レザークラフトが50代の趣味に向いているかどうかはこちら。

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