レザークラフトの菱目打ち道具|全部試した50代が出した結論

レザークラフト
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レザークラフトを始めて、最初につまずいたのが縫い穴を開ける作業だった。

どの道具を選べばいいか、ネットで調べてもよくわからない。試してみるしかないか、と買っては失敗を繰り返した。

この記事では、菱目打ち→菱ギリ→菱目パンチ→ハンドプレスと全部試してきた話を書く。それぞれ何がよくて何がダメだったか。そして最終的にたどり着いた結論も。

私は50代からレザークラフトを始めた。道具には遠回りした分、実感をもって話せると思っている。

菱目打ち+トンカチから始めた

最初はこれが「普通」だと思っていた

レザークラフトを始めたとき、縫い穴の開け方は菱目打ちをトンカチで叩くのが基本だと思っていた。

動画でもブログでもそう紹介されていたし、特に疑問を持たず、その方法でやり始めた。

夜にできなくなった

問題はすぐに出た。音だ。

菱目打ちをトンカチで叩くと、カンカンと響く音がする。机も振動する。家族から「うるさい」と言われた。

昼間は仕事がある。夜に作業したいのに、夜にできない。レザークラフトをやれる時間がどんどん限られていった。

菱ギリに切り替えた

音の問題は解決した

音が出ないと聞いて、菱ギリを試してみた。

革に押し込むだけで穴が開く。確かに音はほぼ出ない。夜でも気兼ねなく作業できるようになった。音の問題という点では正解だった。

仕上がりがきれいにならなかった

ただ、別の問題が出てきた。

1穴ずつしか開けられないので時間がかかる。穴を一直線に並べるのが難しい。それより困ったのが、垂直に刺すのが意外と難しいことだった。

少しでも角度がずれると穴の向きがバラバラになる。縫い上がりの見た目が汚くなった。

菱目パンチを試した

複数穴が一度に開けられる

次に菱目パンチを試した。ペンチのような形状で、握るだけで複数の穴が一度に開けられる道具だ。

音も出ない。穴の間隔も均一になる。菱ギリの欠点はほぼ解消された、と思った。

抜くのが地味に面倒だった

ただ、使い続けると別の不満が出てきた。

革に刺さった菱目パンチを引き抜くのが、地味に面倒なのだ。特に厚い革では力が要る。何十個も穴を開けていると、その一手間が積み重なってくる。

「ちょっとした面倒」が、作業のテンポを崩した。

結局ハンドプレスを買った

1万円以上するのに迷った

菱目パンチも完全な正解ではないと感じていた頃、ハンドプレス機の存在を知った。

ただ、値段が1万円以上する。それまでの道具とは桁が違う。「レザークラフトを続けなかったら無駄になる」という迷いがあった。

しばらく悩んだが、思い切って買った。

劇的に変わった

使ってみて、最初の印象は「なんでもっと早く買わなかったんだろう」だった。

音がほぼ出ない。レバーを押すだけで力がいらない。穴の深さが毎回安定する。縫い目が一気にきれいになった。

作業のストレスが消えた、というのが一番の感想だ。菱目打ち・菱ギリ・菱目パンチで感じていた「何かひっかかる」が、全部なくなった。

道具を買う順番と音問題の解決策はこちら。

全部試してわかったこと

道具ごとの正直な評価

菱目打ち+トンカチ:音が問題。夜に使えない環境では厳しい。
菱ギリ:音はない。でも仕上がりの精度が出しにくく、時間もかかる。
菱目パンチ:音なし・複数穴OK。でも抜く手間が地味にストレスになる。
ハンドプレス:音・力・仕上がり、全部解決。値段は高いが一番おすすめ。

「最初から買っとけばよかった」

遠回りしてわかったことがある。

安い道具で試してから高い道具に移行するのが「賢い順序」に見える。でも実際は、ストレスを感じながら続けるより、最初から快適な環境を作った方が長く続く。

お金を出し渋って、ストレスのある方法で趣味をするのはもったいない。ハンドプレスは、その典型的な例だったと思っている。

まとめ|縫い穴の道具選びで遠回りした話

菱目打ちから始めて、菱ギリ、菱目パンチ、ハンドプレスと全部試した。それぞれ何かしら不満があり、最終的にハンドプレスに落ち着いた。

これからレザークラフトを始める人には、最初から「音が出ない・力がいらない・仕上がりがきれい」の3つが揃うものを選んでほしい。ハンドプレスはその条件を全部満たしている。

遠回りして気づいたのは、ストレスのある道具で続けるより、最初から快適な道具を選んだ方が趣味は長続きするということ。道具にお金をかけることを惜しまなければ、時間も手間も節約できた。

50代初心者が実際に使って選んだ道具おすすめ10選はこちら。

レザークラフトは難しい?パスケースを作ってわかった本音はこちら。

よくある疑問

Q. 菱目打ちとハンドプレス、最初からどちらを買うべき?

予算が許すなら、ハンドプレス一択だと思っている。
菱目打ちは「安いから試してみる」という気持ちで選びがちだが、夜に作業できないという問題はすぐに現実になる。
音が出る道具は、家族がいる環境では使えない時間が多い。趣味を楽しめる時間が最初から制限されるのは、もったいない。
ハンドプレスは1万円以上するが、道具代をケチって続かなくなる方が、結果的に高くつく。

Q. 菱ギリだけで仕上がりをきれいにすることはできる?

できなくはないが、かなり練習が必要だと感じた。
垂直に刺すための角度管理が難しく、私は何十個と穴を開けても安定しなかった。
ガイドを自作したり、下に硬い板を置いたりする工夫をしている人もいるが、それだけの手間をかけるなら道具を変えた方が早い。
菱ギリは「音を出せない環境で一時的に使う道具」という位置づけで考えるのが現実的だと思っている。

Q. 菱目パンチは結局、使えない道具なのか?

使えない、ということはない。薄い革であれば引き抜く手間も少なく、快適に使える。
ただ、厚い革を多く使うようになると、だんだんストレスになってくる。
「まず安く始めたい」「薄い革だけを使う予定」という人には、菱目パンチは悪くない選択肢だと思う。
私の場合は財布やペンケースなど厚みのある作品が増えてきたため、限界を感じた。