最近、若い人の話が、
すっと入ってこない。
AI、アプリ、サブスク。
聞いたことはあるけど、説明はできない。
仕事でも「それ、もうみんな使ってますよ」と言われて、
ちょっとだけ胸がざわついた。
昔は、教える側やった。
今は、教わる場面のほうが増えている。
なんか、時代についていけなくなってきた気がする。
でもこれ、能力が落ちたというより、
触れていないだけかもしれない。
そう思って、動いてみた話を書く。
「ついていけない」と笑う50代が、周りに増えている
50代になって、周りでよく聞く言葉がある。
「もう時代についていけないよ〜」
「ChatGPT? わかんないわ〜」
「スマホ決済とか、無理無理」
みんな、笑いながら言う。
諦めたふうで、軽く言う。
でも心の中では「本当は、ちょっと怖い」
「このままで大丈夫なんやろか」と
思っている人も、少なくないはず。
私が、そうやったから。
特に、AIだけは気になっている
その中でも、私が一番気になっているのがAI。
理由はシンプルで、これからの10年で、
仕事も生活もお金の使い方も、
全部ひっくり返す可能性が高いから。
10年後、60代になった自分を想像してみた。
同僚も取引先も、AIを当たり前に使っている。
再就職や副業の現場も、AIが前提になっている。
子どもや孫の世代は、道具として自在に使いこなしている。
そのとき、「AIはよく分からん」と言う60代と、
「AIで〇〇やってます」と言える60代。
この差は、たぶん想像以上に大きい。
10年前、スマホのときも同じことが起きた。
「スマホなんて」と言っていた人と、
「スマホで全部やる」人。
今、その差はもう取り戻せないくらい開いている。
AIは、次のスマホやと思っている。
怖いのは、言葉が分からないことやない
怖いのは、新しい言葉を知らないことでも、
流行に乗り遅れることでもない。
本当に怖いのは、このまま少しずつ、
会話に入れなくなること。
仕事で頼られなくなる。
子どもと話が合わなくなる。
気づけば、新しいものを否定する側に回っている。
それは衰えというより、
自分が更新されていない感覚やと思う。
でも裏を返せば、
まだ気になっているうちは、止まっていない。
本当に止まった人は、
そもそも気にもならないから。
プライドという、小さな壁
もう一つ、やっかいなものがある。
この年になると、素直に聞くことに、
少し抵抗が出てくる。
「それ、知らないんですか?」
そう言われた瞬間、ちょっとムッとする。
本当は教えてほしいのに、
つい「いや、別に知らなくても困ってないし」
なんて言ってしまう。
若い頃は、知らないことを知るのが楽しかった。
今は、知らない自分を見せるのが少し悔しい。
その小さな意地が、
気づかないうちに差を広げていく。
でも、今ならまだ、
笑いながら「教えてや」と言える。
私がやってみた、AIへの触れ方
大層な勉強はしていない。資格もいらん。
最初は、触るだけでよかった。
ChatGPTに、何か1つ聞いてみる
ChatGPTは無料で始められる。
質問は何でもいい。
私のおすすめは
「明日の夕飯、冷蔵庫にある野菜で作れるもの提案して」。
一度、スーパーで買った謎の食材をスマホで撮って、
「これ、どう調理すればいい?」と聞いてみたことがある。
レシピが3つ、すっと出てきた。
「え、写真でここまでできるんか」。
この体験を1回するだけで、世界が変わる。
使い方の入門は、ChatGPTの50代向け活用法に書いた。
大型家電量販店を、ぶらっと歩く
用事がなくても、家電量販店を30分歩いてみる。
買わなくていいし、全部理解しなくてもいい。
最新のドラム式を眺めて、
ロボット掃除機の動きを見て、
「AI搭載」の文字にちょっとワクワクする。
その空気に触れるだけで、
「自分はまだ止まってない」と分かる。
「アップデートのお金」は、自分への保険やった
AIに触れたり、家電を見に行ったり、本を買ったり。
そのたびに、少しずつお金は出ていく。
1,000円のサブスク、3,000円の本。
年間にすると数万円にはなる。
でも振り返ると、これは無駄遣いやなかった。
このお金で買えていたのは、
10年後の自分が困らずに済む可能性やった。
節約だけしていると、
たしかに通帳の数字は守れる。
でも、世の中は止まってくれへん。
10年後、自分の世界が狭くなっていることに気づいたとき、
取り戻すには、もっと大きなコストがかかる。
私の結論:時代に追いつく出費は、最高の自己投資
50代は、お金・時間・体力がそろう最後の時期。
そして、好奇心がいちばん効く時期でもあると思う。
「時代についていけない」と笑い飛ばすのは簡単やけど、
笑い飛ばした分だけ、世界は狭くなっていく。
月数千円で「時代に触れ続ける」選択は、
節約より価値が高いと感じている。
そのお金は、消費やない。
時代と同じ船に乗り続けるための、自分への投資。
私はそれを「豊かな浪費」と呼んでいる。
学びや時代との付き合い方は、こちらの記事も参考になります。
➡50代 学び直し メリット|FP資格で変わったこと
➡ChatGPT 50代 活用法|時間と不安が減った使い方
➡豊かな浪費とは|節約でもFIREでもない、50代の第3の道

