老後の時間をどう過ごすか――これは50代になると誰もが一度は考えるテーマです。
旅行やゴルフも魅力的ですが、もう少し身近で、しかも「日常に役立つものを作れる趣味」として注目したいのがレザークラフトです。
私自身も数年前に始めました。正直に言うと、まだ副業としての利益は出ていません。けれども、趣味としての価値は十分に感じています。今回は、50代からの趣味としてレザークラフトをおすすめできる7つの理由をご紹介します。
1. 手先と脳を刺激できる
革を切ったり、穴を開けたり、針で縫ったり。レザークラフトは指先を細かく使う作業の連続です。
年齢を重ねるとどうしても「新しいことを覚える」機会が減りますが、手を動かしながら「集中」する時間は、脳の活性化や認知症予防にも効果的だと言われています。
特に私が好きな作業は「手縫い」です。
あらかじめ菱目打ちで開けておいた穴に、糸をひと穴ずつ通していく。単純な繰り返しですが、驚くほど没頭できるんです。少しずつ形ができていく過程は、ストレス発散にもなります。終わった頃には頭がスッキリしている自分に気づきました。
2. 日常で役立つ実用品が作れる
レザークラフトで作れるのは、財布やキーケース、名刺入れ、カードケースなど。どれも普段の生活で使える実用品です。
「せっかく作っても置物になるだけでは…」という心配は不要です。
私は自作の小物入れを毎日使っていますが、「これ、自分で作ったんだ」と思うとちょっと誇らしい気持ちになります。

3. 家族や友人にプレゼントできる
手作りの品は、既製品にはない温かみがあります。
私も試しに娘にカードケースを作って渡してみたところ、「お父さんが作ったの?」と驚かれました。縫い目が少し曲がっていても、それが会話のきっかけになり、良い思い出になります。
老後はどうしても人との交流が減りがちですが、「ちょっと作ってみたから」とプレゼントできる趣味は、人間関係を広げるきっかけにもなります。

4. 初期費用は比較的安い
趣味はお金がかかるものですが、レザークラフトは意外とリーズナブルです。
最低限の道具なら1万円以内で揃えられます。もちろん道具や革にこだわると数万円〜数十万円と青天井ですが、それもまた“浪費の楽しみ”と言えるでしょう。
私は最初、安いセットを購入して始めましたが、だんだん「別たち」「菱目打ち」「トコノール」など専門的な道具を買い足していきました。浪費している感覚もありましたが、それも含めて趣味の楽しさだと思っています。
5. 自宅でできる
登山や釣りのように出かける必要はなく、自宅の机ひとつあれば始められるのも魅力です。
天候に左右されず、暑い日や寒い日も気にせず楽しめる。体力に自信がなくなってきても続けられる点は、老後の趣味として大きな利点です。
6. 時間を有効に使える
レザークラフトは「ちょっと空いた時間に少しだけ進める」というやり方ができます。
1時間で革を裁断し、別の日に穴を開け、また別の日に縫う――というふうに、自分のペースで区切って進められるのです。
定年後はどうしても「時間を持て余す」ことが不安になりますが、こうした“没頭できる小さな工程”がある趣味は、日常を充実させてくれます。
7. 副業の可能性もある(おまけ程度に)
あくまで趣味がメインですが、上達すればハンドメイドマーケットで販売することも可能です。
実際、minneやCreema、メルカリでは手作りの革小物が多く出品されています。
私も挑戦中ですが、まだ利益はゼロ。でも「将来小遣い稼ぎになるかも」と思えるだけで、モチベーションが上がります。

まとめ
レザークラフトは、
- 脳と手を刺激して健康維持に役立ち、
- 日常で使える実用品を作れ、
- 家族や友人との交流にもなり、
- 費用もコントロールしやすい。
利益が出なくても、趣味としての価値は十分です。老後の趣味に迷っている方には、ぜひ一度チャレンジしてみてほしいと思います。
まずはカードケースや小銭入れのような小さな作品から。完成品を手にしたときの達成感は、きっと想像以上に大きな喜びになるはずです。
もっと楽しむために
レザークラフトは趣味として楽しむだけで十分ですが、実際に販売している人も多くいます。
私もまだ利益は出ていませんが、試しにminneに作品を出してみています。「へぇ、こんなのも売れるんだな」とのぞくだけでも面白いですよ。
また、私自身が作った作品はInstagramでも紹介しています。縫い目が少し曲がっていたりもしますが(笑)、それも含めて「趣味のリアル」です。よかったらのぞいてみてください。
👉 私のminne(革小物販売)はこちら
👉 私のInstagram(レザークラフト作品紹介)はこちら
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