54歳のおじさん、推しを失う
学生時代の友人がいる。54歳のおじさん。
Perfumeのファン歴はもう10年以上になる。
大阪から東京、そして地方のライブまで、一人で遠征するほどの熱心なファンだ。
「ライブのために働いてるようなもんや」と笑っていた彼が、ある日、すっかり元気をなくしていた。
Perfumeが突然、休業を発表したのだ。
その休業前のラストライブには行けず、かなり落ち込んでいた。
「なんかもう、抜け殻みたい」とつぶやく声を聞いたとき、
“推すものがなくなる”ってこういうことなんだと実感した。
私にも“推し”がいる
私にも“推し”がいる。
あいみょん。ファン歴8年。
大阪公演にはほぼ毎回行く。チケットが取れたら一人でも行くし、
娘を誘って親子で参戦することもある。
ライブチケット、グッズ、交通費、宿泊費。
冷静に計算すれば、それなりの出費だ。
でも、不思議と使ったことを後悔したことは一度もない。
ライブが終わったあと、心の中に残るあの充実感。
「行ってよかったな」と思えるのは、音楽だけでなく、
“今をちゃんと生きた”という感覚が残るからだ。
推せるときに、行く
Perfumeの休業を聞いて、ふと考えた。
「あいみょんも、いつか活動を休む日が来るかもしれない。」
それは自然なこと。だからこそ、私は決めた。
これからは大阪だけでなく、地方のライブにも行ってみようと。
ライブのためだけに旅行するなんて、
以前なら「わざわざそこまで」と思っていた。
でも今は違う。
“今この瞬間”を味わうために動くことこそ、
まさに“豊かな浪費”だと思う。
お金より、時間のほうが早く減る
お金は使えば減る。
でも、時間はもっと早く減っていく。
体力も、気力も、誰かと笑える時間も、
気づかないうちに少しずつ減っていく。
だからこそ、行けるうちに行く。推せるうちに推す。
それは“推し活”ではなく、“生き方”の話だと思う。
あの時間があるから、また頑張れる
ライブ会場で聴く一曲目のイントロ。
会場全体が一気に湧く瞬間のあの空気。
知らない誰かと一緒に手拍子をする時間。
あの空間には、不思議な一体感がある。
それがあるから、また日常を頑張ろうと思える。
お金では買えない“元気のチャージ”だ。
また一緒に行こう
Perfumeファンの友人に言った。
「また復帰したら、一緒に行こうや。」
彼は笑って言った。
「そのときは絶対行く。次は迷わん。」
それでいいと思う。
“推せるときに推す”って、
つまりは「今を生きる」ってことなんだ。
今日できる一歩
- 推しのスケジュールをチェックしてみる
- 行ったことのない会場を調べてみる
- 「いつか行きたい」を「今行く」に変えてみる
推し活は浪費じゃない。
心を動かす練習であり、人生を味わうための再投資だ。
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推し活が、50代の生活に与えた変化
ライブに通い続けて気づいたことがあります。
推し活は「お金を使うこと」じゃなくて、
「今を生きている実感を得ること」だということです。
仕事でも家族でもない、自分だけの楽しみ。
それが50代の毎日に、ちゃんと意味を持ち始めました。
チケットが取れると、その日まで小さな楽しみが続きます。
ライブが終わっても、余韻が数日残ります。
費用対効果で言えば、映画や外食と比べても悪くない。
それより何より、「行った記憶」が残ります。
よくある疑問
Q. 50代でライブやフェスに一人で行くのは恥ずかしくないですか?
全く恥ずかしくないです。
会場に着いてみると、同世代が普通にいます。
一人で来ている人も珍しくありません。
みんな自分の楽しみに来ているだけです。
Q. 推し活にお金をかけることに罪悪感があります
私も最初はありました。
でも、老後のためだけにお金を貯めて、
楽しまずに60代70代を迎えるのも、それはそれで後悔があると思います。
推せるときに、推す。
そのお金は、記憶に変わります。
まとめ
Perfumeが休業して抜け殻になった友人を見て、私は「推せるときに推す」と決めました。
いつか終わるかもしれない。だから今、行く。
50代の推し活は、若い頃と違って「今を選んでいる」という自覚があります。
それが、一つひとつのライブをより大切にさせてくれます。
「また今度」がない楽しみ方が、50代の推し活の醍醐味だと思っています。

