前回、年末に家族6人で沖縄に行くことを、
「今、行く」と決めた話を書いた。
勢いで決めたように見えたかもしれへん。
でも正直に言うと、
決めるまでの頭の中は、
けっこううるさかった。
「年末やしなあ」
「高いよなあ」
「みんなの予定、合うんかなあ」
行かない理由は、
考え始めたら、いくらでも出てきた。
「やめとこかな」は、いつも正論
面白いもので、
行かない理由は、だいたい正しい。
年末は料金が高い。仕事も忙しい。
家族それぞれ予定がある。
もっと落ち着いてからでもいい。
どれも、間違ってへん。
むしろ、大人としては
妥当な判断に見える。
だからこそ、人は簡単に
「今回はやめとこ」と言えてしまう。
最後は、だいたい「お金の話」になる
いろいろ考えた末、多くの場合、
判断はここに着地する。
「高いからやめとこ」
でも本当は、お金そのものが
問題やないことも多い。
予定を調整するのが面倒。
家族に声をかけるのが気を遣う。
決めてしまう責任が重たい。
そういう気持ちを、
一番わかりやすい「お金の問題」に、
置き換えているだけのこともある。
「また今度」は、便利な言葉すぎる
「また今度行こう」
この言葉は、とても便利。
誰も傷つかへんし、
今すぐ決断しなくて済む。
でも50代になると、
この言葉は、少しだけ危うくなる。
家族のライフステージは変わる。
体力は、静かに落ちていく。
仕事や親の状況も読めへん。
「また今度」は、条件がそのまま
残っている前提の言葉。
現実は、少しずつ、
でも確実に変わっていく。
問題は、勇気の有無やない
「行ける人は、勇気がある」
そう思われがちやけど、そうやない。
違いは、勇気やなくて、
考える順番やと思っている。
先に「無理な理由」を並べるか。
先に「できる条件」を見てみるか。
その順番だけで、
結論は大きく変わる。
整理してみると、見え方が変わる
今回の旅行で考えたのは、
こんなことやった。
今、家族全員が動ける。
年末なら、予定が合いやすい。
自分もまだ元気。
お金は、あとから調整できる。
逆に言えば、この先も同じ条件が
そろう保証はない。
そう整理したとき、
「やめる理由」より
「今しかない理由」のほうが、
はっきり見えてきた。
小さな一手だけ、先に打つ
「考え始めると止まる」という
自分の癖に気づいてから、
まず宿を仮予約するようにした。
キャンセル無料のプランを選んで、
とりあえず押さえる。
不思議なもので、予約を入れた途端に、
「行く前提」で動けるようになる。
航空券を調べ、家族のスケジュールを確認し、
気づいたら「行く流れ」ができていた。
家族の予定合わせも、
まず「大まかな日程」だけ確認して、
細かい調整は後回しにする。
「○月の連休はどう?」と聞くだけでいい。
全員の返事がそろってから動こうとすると、
そこで止まりがちやから。
行かない理由は、後から考えると
正論に見える。
でも「先に予約を入れる」という一手で、
その正論をかわすことができた。
行くと決めなくていい
ここまで読んで、
「じゃあ、無理してでも行け」と
言われているように感じたなら、
それは違う。
行かなくていい。
行けなくてもいい。
ただ、頭に浮かんだ瞬間に
「無理やな」と片づける前に、
「今、行く方法はないか」
一度だけ考えてみる。
それだけでいい。
まとめ:50代は、配分を考え直せる時期
若い頃は、時間と体力はあったけど、
お金がなかった。
これから先は、お金と時間はあっても、
体力がどうなるかは分からへん。
三つが、かろうじて重なっているのが、
今の50代。
だから必要なのは、無理や勢いやなくて、
「いつ、何に配分するか」を考え直すこと。
50代になってから、「また今度」が
本当に来ないことも増えてきた。
だから今は、行きたいと思った気持ちを、
できるだけ小さな一手で
動かすようにしている。
まず、予約を入れる。
それだけで、流れが変わると思う。
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