50代 家族旅行 迷う理由|「また今度」と先送りしない考え方

家族と仲間
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家族5人で久々の旅行へ

今年の3月、私は妻と長女夫婦、
そして社会人になる直前の次女と一緒に、
家族5人で城崎温泉へ旅行に行ってきました。

思い返してみれば、
これほど大人数で旅行に行ったのは本当に久しぶりです。
子どもが小さいころは家族旅行も年に何度か企画していましたが、
娘たちが成長し、大学や仕事でそれぞれの生活が始まると、
自然と予定を合わせるのが難しくなっていました。
長女は結婚して家庭を持ち、次女は就職を控えている。
私と妻もそれぞれの仕事が忙しい。だからこそ、
この5人で旅行を実現できたのは、
まさに奇跡のようなタイミングだったのです。

旅行を決めるまでの迷い

実を言うと、この旅行を決めるまでには少し葛藤がありました。
春休みの土日という繁忙期に重なってしまい、
宿泊費がかなり高額だったのです。
普段から「お金の使い方」には気をつけている私にとって、
果たして今、この出費をすべきなのか?」と悩む気持ちは正直ありました。

しかし、頭の中で何度も天秤にかけてみた結果、
答えは明白でした。
お金はまた稼げる。でも、このメンバーで旅行に行けるのは今しかない

次女は4月から社会人。
長女夫婦も忙しい日々が続くだろう。これから先、
家族5人全員の予定を合わせることは、
ますます困難になるに違いない。そう考えたとき、
この機会を逃すことは取り返しのつかない後悔になると感じたのです。

最終的に背中を押してくれたのは、妻の一言でした。
無理してでも行こうよ。最後かもしれないし
その言葉にうなずきながら、「よし、行こう!」と決断しました。

城崎温泉街での食べ歩き

城崎温泉といえば「外湯めぐり」が有名ですが、
今回の旅行で一番印象に残ったのは温泉街での食べ歩きでした。

温泉まんじゅうの湯気が漂う店先で「ちょっと買ってみようか」と立ち止まり、
アツアツを頬張りながら「やっぱり温泉地のまんじゅうは格別やな」と笑い合う。
炭火で焼かれた海鮮の香ばしい匂いに誘われて「次はこっち!」と吸い寄せられ、
プリプリのホタテを口に運んでは「うまい!」と声を揃える。
さらには地元のスイーツ店で限定プリンを食べたり、
気になっていた肉寿司をシェアして味わったり……。

「これ美味しいな」「次はどこ行く?」と、
食べるたびに会話が弾み、笑顔が広がっていきました。
観光地をただ歩き回るよりも、
家族全員で食を楽しむ時間のほうが、
記憶に強く残る――そのことを改めて実感しました。

振り返ってみれば、旅行のメインはやはり“”。
そして“誰と食べるか”が大切なのだと感じました。


健康がなければ楽しめない

食べ歩きをしている最中、ふと頭に浮かんだのは「健康」の大切さでした。
いくら美味しいものが並んでいても、
食べたいのに食べられない、
体力がなくて旅行自体に行けない――そんな状態では楽しみは半減どころか、
楽しみそのものが成り立たなくなるでしょう。

私の母は認知症を発症してから、
旅行も外食もできなくなりました。
元気だったころには当たり前だった楽しみが、
ある日を境に一気に失われる。その姿を見てきたからこそ、
今、健康で食を楽しめること自体が贅沢なのだ」と痛感します。

だから私は、健康にお金や時間をかけるのは「浪費」ではなく「投資」だと考えるようになりました。
サプリや健康診断、運動習慣への出費は、
将来の楽しみを守るための必要経費。
旅行先で「うまい!」と声を張り上げる瞬間を味わうための準備でもあるのです。


無理して行って良かった

今回の旅行を「無理してでも行こう」と決めたことは、
本当に正解でした。実際、
旅行から帰ってすぐに次女は就職し、
忙しい社会人生活が始まりました。
長女夫婦も新しい生活のリズムを整えるのに追われています。

現実的に考えて、
もう一度この5人で予定を合わせるのは相当難しいでしょう。
もし「また今度にしよう」と先延ばしにしていたら、
実現しなかったはずです。

旅行を終えたあと、妻がぽつりと言いました。
やっぱり、行ってよかったね。高かったけど、
あの時間はお金じゃ買えないよね

その言葉に深くうなずきました。
まさに「いっといてよかった」という実感。
これこそが、私のモットー――「今使わんと、
いつ使うねん!
」を裏付けてくれる体験になったのです。


お金で買えないものを、お金で守る

無理して家族旅行に行くと決めたとき、
頭にあったのはお金のことだけでした。
でも帰ってきて気づきました。
あの旅は、お金で買えるものを使って、
お金で買えないものを守った旅だったと。

家族で笑い合った時間。
料理を分け合った瞬間。
子どもの「楽しかった」のひと言。
そのどれもが、通帳の数字とは別の場所に積み上がっていました。

50代になると、家族で動ける機会は急に減ります。
子どもは独立し、親には体力の限界が来る。
「また今度」と言ってる間に、
選べる選択肢のほうが先になくなっていく。


私の結論:旅行は浪費じゃない、家族の時間を守る投資

節約だけしていると、確かに通帳の数字は減りません。
でも、その代わりに失っているのは、
家族と過ごせるはずだった時間です。
10万円、20万円のお金で家族の思い出が増えるなら、
それは無駄遣いじゃない。

私はこういうお金の使い方を「豊かな浪費」と呼んでいます。
50代以降のお金の使い方として、
これ以上のものはないと、
城崎の夜を振り返って思います。

家族旅行は、行ける時に行く。
「また今度」を連発する前に、カレンダーを開く。
それが、50代の正解だと思います。


よくある疑問

Q. 子どもが「行きたくない」と言ったら?

無理に連れて行く必要はありません。
でも、家族でテーブルを囲む夜だけでも、
家でゆっくり時間を取ってみてください。
場所より、共通の時間そのものが大事だと、私は感じています。

Q. お金がないときはどうする?

近場の温泉でも、日帰りでも、家族時間は十分作れます。
大事なのは「金額」より「予定を入れること」。
カレンダーに先に書いておくと、
それが起点になって動き出します。

Q. 親も連れて行くべき?

体力があるうちは、ぜひ。
うちは母を連れて旅行できる時期はあっという間に過ぎました。
「また今度」と思った頃には、母は施設に入っていました。


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