50代が「また今度」と先送りする理由|動けない夜の心理

時間の使い方
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新しいことに、少しだけ興味はある。
でも、いざ目の前にすると、足が止まる。

知らない店。初めての場所。
若い人が多そうな空気。
「失敗したら恥ずかしいな」
そんな言葉が、真っ先に浮かぶ。

50代になって、周りとの会話で
よく聞く口ぐせがある。
それが「また今度」。

この記事では、
「また今度」と言ってしまう50代の心理と、
それを変えるために私がやってみたことを、
正直に書く。

足が止まるとき、頭の中で起きていること

頭の中では、もう一歩先の場面まで
想像している。

知らない人に、ヒソヒソ笑われる。
「あの人、浮いてるな」って思われる。
自分だけが、間違った場所に
来てしまった気がする。

そうなると、気付かれずに消えたい。
できれば、誰の記憶にも残らず、
その場を離れたい。

「また今度」のあるあるパターン

居酒屋の前に限った話やない。
50代の「また今度」は、
いろんな場面で出てくる。

① 旅行編

「今度家族で行こうな」と
3年前から言い続けている旅行。
予定を合わせ始めた途端、
「今年は仕事が忙しい」
「来年のほうが時間取りやすい」と、
先延ばしの理由が出てくる。

② 健康診断編

健康診断のオプション、
ピロリ菌検査や脳ドック、大腸内視鏡。
「余裕ができたら来年やろう」
でも、余裕のできる年は、来ない。

③ 学び直し編

FP、簿記、宅建、英会話。
「時間ができたら始めよう」
気づけば、検討だけで10年経っている。

④ 趣味編

「いつかギターを習いたい」
「登山を始めたい」
「カメラをちゃんと学びたい」
どれも、ずっと「いつか」のまま。

⑤ 人間関係編

疎遠になった友人に連絡する。
両親に「ありがとう」と言う。
離れて暮らす家族を誘う。
「気が向いた時に」と思っているうちに、
気が向かへん。

ちなみに私も、昔の友人に
「また今度飲みに行こう」と言い続けて、
気づいたら10年経っていた。

店の前で、うろうろしてしまう夜

話を、元の居酒屋に戻す。

個人経営っぽい居酒屋。
常連が多そうな店。
出張先で見つけた、
ちょっと気になる一軒。

店の前まで行って、
中の様子をちらっと見て、
何度か行ったり来たりして。
結局、入らずに帰る。

帰り道に残る、静かな後悔

その帰り道、
ほっとする気持ちは少しだけ。
でも、それ以上に残るのは、
後悔やったりする。

「また今度にしよ」
「また来ることもあるやろうし」
そうやって、自分を納得させる
理由を探す。

本当は分かっている。
その「今度」は、ほとんど来ない。
それも分かってるくせに、
今日も同じ言葉を使ってしまう。

守っているのは、勇気やなくて

じゃあ、何を守っているんやろう。
よく考えてみると、
それは勇気でも慎重さでもなく、
ただのプライドかもしれへん。

失敗しなかった自分。
間違えなかった自分。
「判断を間違えない大人」でいたい気持ち。

その判断を積み重ねた先にあるのは、
だいたい決まっている。
安全。平穏。大きな失敗もない。

その代わり、広がらへん。
話のネタも増えへんし、
記憶に残る場面も増えへん。
「やってみたらどうやったか」を
語る機会も、当然ない。

「また今度」を減らすために、私がやった4つのこと

偉そうに書いているけど、
私も完全に「また今度」派やった。
その私が、50代半ばで実際にやってみて
効いた4つを書く。
全部、今日からできる。

① 気になった瞬間に、スマホにメモする

一番効いたのは、これ。
店の前を通った瞬間、
本屋で目が止まった瞬間、
誰かとの会話で「いいな」と思った瞬間。

予約もせえへん。調べもせえへん。
ただ「行きたい」「やりたい」を、
消えないうちに記録するだけ。
これだけで「また今度」が、
「具体的な今度」に変わる。

② 「今度」を日付で決める

「また今度」を言いそうになったら、
その場でカレンダーを開いて、日付を決める。
「再来週の土曜の夜」
「来月の第一日曜」
具体的にすると、不思議なことに、
実行率が一気に上がる。

「明日やろう」と言った瞬間に、
「じゃあ明日の何時にやる?」と
自分に聞くのも同じ理屈。
時間を決められへんなら、
それは「やらない」と同義。
時間が決まれば、意外と動ける。

③ 人に「やる」と宣言する

家族でも、SNSでも、友人でもいい。
「これやる」と声に出す。

私は沖縄に一人で行く前、妻に
「阪神キャンプ、観に行くわ」と宣言した。
言った瞬間、後に引けへんくなって、
実際に動いた。
詳しくは沖縄一人旅の記事に書いている。

④ 小さな「また今度」から試す

いきなり海外旅行や
高額な挑戦を目指さへん。

気になってた定食屋に入る(500円)。
本屋で新しいジャンルの棚を見る(無料)。
聴いたことないジャンルの音楽を
1曲試す(無料)。

小さく試して、
「また今度」を崩す経験を積むと、
大きな挑戦への入り口が近づく。

「失敗してもいい」と思えるようになったのは、
実際に小さな失敗を
いくつか経験してからやった。
頭で納得するより、
体で覚えるほうが早かった。

一回だけ、試してみた夜

私自身、その夜うろうろしていた居酒屋に、
翌週、一人で入ってみた。

大したことは、何も起きへんかった。
でも、それが今でも
小さな自信になっている。

大きな覚悟を決めたわけでも、
人生を変えようとしたわけでもない。
ただ、「また今度」を
一度だけやめただけ。

まとめ

50代になって、ここまで慎重になったのは、
経験が増えた分、
「うまくいかない時のイメージ」も
鮮明になるからやと思う。
若い頃は、先が見えへんかったから
怖くなかった。
今は、見えてしまうから怖い。

でも「見えている怖さ」は、
準備できる怖さでもある。
それに気づいてから、少し楽になった。

「また今度」は、悪い言葉やないと思う。
ただ、「今度」がいつまでも
来ないまま終わるのは、
少しもったいない。

守っているのがプライドやと気づいた日から、
私は少しだけ、
「失敗してもいいか」と
思えるようになった。

50代は、時間・お金・体力がそろう最後の時期。
「また今度」を一つでも「今やる」に変えられたら、
10年後の自分は、少しだけ違う顔で
笑っていると思う。

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