老後の趣味、何をするんやろう。
夜、スマホを見ながら、
そんなことを考えてへんやろうか。
今は、特別に暇なわけでもない。
仕事もあるし、家のこともある。
休日も、なんとなく用事は埋まっていく。
それでも、ふとした瞬間に思う。
定年が近づいてきたら、
時間って急に余るんちゃうやろか。
そのとき、自分は何をしてるんやろう、と。
趣味らしい趣味は、正直ない。
かといって、今すぐ何か
始めたいわけでもない。
「このままでええんかな」と思いながら、
でも、思い切るほどの理由も見つからへん。
そんな気分のまま、検索窓に
「老後 趣味 何をする」と
打ち込んだのかもしれへん。
立派な趣味を見ると、なぜか疲れてしまう
検索して出てくるのは、
長年続けてきた趣味の話や、
定年後も毎日が充実している人の体験談。
すごいな、とは思う。
うらやましい気持ちも、正直ある。
でも同時に、
「自分にはそこまでできへんな」
そんな声が、心の中に出てこないやろうか。
今さら本気で何かに打ち込める気もせえへんし、
生活をガラッと変えるほどのやる気もない。
それやのに、「趣味はあったほうがいい」
「今から準備しないと遅い」
そんな言葉を見ると、なぜかしんどくなる。
正しいことを言われているのは
分かっているのに、
今までの自分を否定されたように
聞こえてしまう。
年を取ると、そんなふうに
感じることもある。
「このままでいい」と言い聞かせる夜
「別に、このままでええし」
「趣味がなくても困ってへんし」
そうやって自分に言い聞かせながら、
ページを閉じた夜もあると思う。
でも、まったく何も
感じてへんわけでもない。
このまま定年を迎えて、
その先の時間をどう使うんやろう、
そんな小さな不安が、どこかに残っている。
老後の趣味を探している人の多くは、
何かを始めたいというより、
この気持ちをどう扱えばいいのか
分からへんだけなのかもしれへん。
「やらなくてもいい」と言われると、少し楽になる
「何か始めたほうがいいですよ」
そう言われると、分かっていても、
ちょっと身構えてしまう。
でも、「無理に始めなくてもいいですよ」
「今は決めなくてもいいですよ」
そう言われると、
少しだけ気持ちが楽になる。
やらなくてもいい、と思えたときのほうが、
なぜか「ちょっと見てみようかな」と
思えたりする。
50代って、そんなところがある気がする。
実際、私もそうやった
最初から「趣味を見つけよう」と
決めていたわけやなくて、
ただ、こっそり動画を眺めていただけ。
どんなものなのか、
思ったよりお金はかからへんのか、
それを確認していただけ。
家族にも言わず、本気になるつもりもなく、
「合わへんかったらやめたらええか」
そんな気持ちやった。
年を取ると、失敗そのものより、
失敗したと思われることのほうが
気になるのかもしれへん。
だから、最初はこっそりでいい。
逃げ道があってもいいと思う。
「探す」のをやめて、「1回だけ試す」ことにした
私は途中で、
「趣味を探す」という考え方をやめた。
探すと、自分に合うかどうかを
事前に判断しようとして、
止まってしまうから。
代わりに「1回だけ試す」という
ルールにした。
最初に試したのは、レザークラフト。
本格的な道具を買わず、
端切れセットと100均の道具だけで、
小物を1つ作ってみる。それだけ。
続けなくていい。
1回やってみてどう感じるか、
それだけを確かめた。
やってみると「また触りたい」という
気持ちが、自然に出てきた。
義務感やなくて、
手が動きたがっている感覚。
それが、今も続いている理由やと思う。
まとめ:今は、考えてるだけでも前進
老後の趣味は、立派である必要はない。
人に誇れるものでなくてもいい。
続かへんくてもいいし、
途中でやめてもいい。
そもそも、今はまだ始めへんでもいい。
「老後 趣味 何をする」と検索した時点で、
もう何もしてへんわけやない。
これからの時間を、少しだけ考えている。
それだけで、十分やと思う。
50代は、時間もお金も
ある程度使える年代やから、
むしろ趣味を始めやすい時期でもある。
「続けられるか」より、
「1回やってみてどう感じるか」を
確かめるのが、
合う趣味と出会う一番の近道やった。
ちなみに私は、結果的に
レザークラフトという趣味に落ち着いた。
でも、最初から決めていたわけやない。
「嫌いじゃないかも」
そう思っただけやった。
もし今、老後の趣味が
見つかってへんくても、
焦らんで大丈夫。
何も始めてへんくても、
遅れているわけやない。
今は、考えてるだけでも、
前進やと思う。
趣味の始め方は、こちらの記事も参考になります。
レザークラフトは50代の趣味に向いてる?実際にやって分かったこと
50代がレザークラフトを始めて休日の使い方が変わった話
レザークラフトが続かなくなった理由|完成度を求めすぎた50代が楽になった話

