謎解きが好きだ
私は昔から“謎解き”が好きだ。
本や映画でも、伏線が回収される瞬間がたまらない。
でも実際に自分で解くのは、もっと楽しい。
最近では、謎解きといってもいろんな種類がある。
建物の中で行う「リアル脱出ゲーム」、
冊子やスマホを使って家で遊ぶ「おうち謎解き」、
そして私が特に好きなのが──
**町を歩きながら謎を解く『周遊型謎解き』**だ。

周遊型は、歩くほどに世界が広がる
鉄道会社や観光地が企画していることが多く、
1日乗車券を使って沿線を巡るタイプもある。
駅のホーム、商店街の看板、古いポストや案内板──
日常の中にヒントが潜んでいる。
普段なら通り過ぎる風景が、
急に“意味のある場所”に変わる。
スタート地点で冊子をもらい、
地図を片手に謎を追う。
途中でカフェに寄ったり、寄り道したり。
ただのウォーキングが、知的な冒険に変わる。
頭を使う快感
周遊型謎解きの良い所は、まず、頭を使う。
最初のうちは「簡単だ」と思っていても、
だんだん引っかけ問題や言葉遊びが出てくる。
「これ、看板の裏側まで見ないと分からないじゃないか」
そんな“してやられた感”もまた楽しい。
そして、ひらめいた瞬間のスッキリ感。
あの「分かった!」という感覚は、
脳が久しぶりに活発に動いた証拠だ。
年齢を重ねると、
正解があることに挑戦する機会が減る。
だからこそ、この達成感が気持ちいい。

そして、しっかり運動になる
周遊型のいいところは、体も動くことだ。
1日で1万歩以上歩くことも珍しくない。
でも不思議なもので、疲れを感じにくい。
「歩こう」ではなく「解こう」と思って動いているからだ。
健康アプリの“歩数”より、
“発見”の数が目的になる。
「ここにこんな神社があったのか」
「この商店街、昭和のままだなあ」
謎をきっかけに、街と出会う。
歩くたびに、自分の世界が少し広がる。
費用対効果の高い“1日遊び”
謎解きキットは2,000〜2,500円ほど。
1日乗車券つきのものもあり、
朝から夕方までたっぷり遊べる。
映画を1本観るのと同じくらいの金額で、
頭と体を使って、街を旅できる。
おまけに「達成感」と「健康」がついてくる。
費用対効果というより、
体験対効果が抜群だ。
友人と歩き、終わったら一杯
最近では、昔の友人も巻き込んで一緒に回っている。
「ここやろ?」「いや、それは違うと思う」
と、まるで学生時代の文化祭のよう。
正解にたどり着いた時の一体感。
そして、終わったあとの「反省会」。
居酒屋で一杯やりながら、
「2問目で詰まったよな」「あれ、ずるかったな」と笑う。
考えたあとに飲む酒はうまい。
疲れよりも、心地よい充実感だけが残る。

老後の趣味としての“謎解き”
この遊びは、年齢を重ねても楽しめる。
頭を使い、体を動かし、会話が生まれる。
一人でも、仲間とでも、楽しめる。
なにより、“行く理由”ができる。
ただ散歩するよりも、目的がある方が楽しい。
地方の謎解きを旅の目的にしてもいい。
「今度は九州の路線で」「次は京都で」
そんな小さな旅のきっかけにもなる。
“豊かな浪費”という考え方
2,000円で一日中歩いて、考えて、笑って、発見して。
財布の中身は少し減るけれど、
その代わりに、心の中にいくつも景色が増える。
私はこういうお金の使い方を、
**「豊かな浪費」**と呼びたい。
モノは残らないけれど、
体験は残る。
しかも、それが“次も頑張ろう”という活力になる。
お金を減らす遊びではなく、
人生を増やす遊び。
それが、私の思う豊かな浪費だ。
まとめ
- 謎解きは“頭と体”を同時に動かす大人の遊び
- 約2,000円で1日たっぷり楽しめる
- 偶然の発見が、心の栄養になる
- 友人との反省会が最高のご褒美
- 老後の趣味としてもおすすめ
休日の一日を、少しだけ“浪費”してみる。
謎を解いて、街を歩いて、笑って、飲む。
それだけで、日常がほんの少し豊かになる。
今日できる一歩
せっかくなら、**次の休日を“謎解きデビューの日”**にしてみませんか?
👉 行動のヒント
- スマホで「周遊型 謎解き 〇〇(地名)」を検索してみる
- 行けそうな謎解きを1つブックマークしておく
- 友人や家族に「今度これ行かない?」とLINEしてみる
謎を解くたび、街も自分も少しずつ変わる。
あなたの“豊かな浪費”は、ここから始まります。
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