外食より温かい、家の中の贅沢|我が家の”豊かな浪費”鍋

家族と仲間
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外食より温かい、家の中の贅沢|我が家の“豊かな浪費”鍋

年末が近づくと、「少し贅沢したいな」という気持ちがふっと湧いてきます。
外で食べれば華やかですが、家族分だとそれなりの金額に。さらに50代になると、寒い中わざわざ着替えて出かける労力も重く感じるものです。

とはいえ、いつもの手作り鍋では年末の特別感が足りない。「出費は抑えたいけど、特別感は欲しい」──その絶妙なバランスを満たしてくれたのが、お取り寄せ鍋でした。

お取り寄せ鍋は、外食より気楽で、手作りより豪華。冷凍庫に入れておけば、いつでも“ごちそう時間”を作れるという時間の余裕が手に入ります。準備も片付けも少ないのに、気分はしっかり特別。この「労力を削って、経験を買う」という使い方は、まさに私たち50代に必要な“豊かな浪費”だと実感しています。

我が家の冬は、カニともつ鍋の二刀流

うちの冬は、鍋が中心です。
妻と長女はカニが好き。私と次女は濃厚なもつ鍋派。どちらかに寄せると必ず誰かが不満顔になるので、正月はカニ鍋ともつ鍋を同時にやるのが恒例になりました。

長女の旦那は食べ盛りで、どっちもがっつり食べてくれる。その横で私は日本酒をちびちび。二つの鍋が並ぶテーブルを見ると、「まあこれでええか」と肩の力が抜ける。

確かにムダはあるかもしれません。二つ並べれば洗い物も増えるし、非効率です。でも家族が好きなものを前に笑っていれば、それでいい。
うちでは、こういう“家族の笑顔のためのムダ”を、意識的に行う“豊かな浪費”と呼んでいます。お金はまた稼げますが、家族全員が揃って笑い合える「今」という時間は戻りません。

手を抜いても、ちゃんとおいしい

若いころは「料理は手作りが一番」だと思っていました。でも50代になると、体力と気力のバランスが変わります。

お取り寄せ鍋は、誰かが丁寧に仕込んでくれた味をただ温めるだけ。
外食より安く、自炊よりラク。しかも味はしっかり本格派。

キッチンに張り付いて頑張らなくても満足できる夜がある。その分、家族と話す時間やゆっくり飲む時間が増える。
ここで節約できた時間と労力は、「誰と過ごしたいか」を考える余白を取り戻すことにつながります。

家で鍋をする、ちょっとしたメリット

お取り寄せ鍋の良さは、外食では得られない“生活の質”の向上にもあります。

  • 車で出かけなくていいから、みんなで飲める安心感
  • 冷凍だから、食べたい時に食べられる柔軟性
  • 洗い物が少なく、「作る人だけ疲れる問題」が消える
  • 家だからこその安心と快適さ

特に、母の介護経験を経て「家族の心身の余裕」を確保する大切さを強く感じるようになりました。歳を重ねるほど、こうした細かな“快適さ”がありがたくなります。

豊かな浪費にぴったりな鍋 五選

外食より気楽で、手作りより贅沢。我が家のように好みが分かれても楽しめる鍋を、「経験に投資する」という視点で5つ選びました。

🦀 カニ鍋

殻をむく手間も、年に一度のイベント。
“手抜きごちそう”の定番です。還暦祝いや節目のイベントとして、思い出に残る投資になります。

🫕 博多もつ鍋

にんにくの香りで食欲が戻る。
残りスープのうどんで翌朝まで楽しめる。体力が落ちやすい冬に、元気をくれる一品です。

🐟 ぶりしゃぶ

脂ののった冬のぶりを出汁にくぐらせるだけ。
派手さはないけど、しみじみ満足できる。旬を楽しむ贅沢は、50代にとって大切な経験です。

🌾 秋田きりたんぽ鍋

比内地鶏の出汁と、きりたんぽの香ばしさ。
家にいながら“ちょっと旅した気分”になれる鍋です。

🐓 水炊き(博多風)

あっさりしていて、疲れた年末にちょうどいい。
雑炊で締めれば、もう何もいらない。無理をしない浪費として最適です。

まとめ|“今この瞬間”に投資する贅沢を

お取り寄せ鍋は、手を抜きながら楽しめる贅沢。外で食べるより気楽で、家族と過ごす時間も増える。

“豊かな浪費”は、派手にお金を使うことではなく、自分たちのペースで“ちょうどいい幸せ”を作ること
お金を貯め込むより、「経験に変える」ほうが、老後の不安よりも“今の充実”が増えていきます。

うちの正月は、今年もカニともつの二刀流。ムダも手抜きも込みで、それが一番うちらしい。

最後は、私のモットーで締めます。

「今使わんと、いつ使うねん!」

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