家族の予定がそろった日、香川へ日帰りで向かった
数年前、家族4人の予定が珍しくそろった日があった。私、長女、次女、長女の旦那の4人。「どこか行く?」と軽く話していたら、「遠出はしんどいよね」「日帰りも疲れるよな」と、やる気のない雰囲気になりかけていた。
そんなとき、ふと思いつきで「香川のうどん、食べに行ってみる?」と言った。すると空気がガラッと変わった。長女も次女も「いいやん!」と乗り気になり、長女の旦那もなぜか前向き。気づけば、高速道路に乗って香川へ向かっていた。泊まりの旅行だと準備が大変だけど、日帰りなら勢いで行ける。そんな“ノリ”で始まった弾丸ツアーだった。
1軒目「マルタニ製麺」で、本場のうどんに驚かされる
最初に向かったのは、私の弟が「ここは絶対うまい」とすすめてくれたマルタニ製麺。弟はうどんのために一人で香川まで行くほどの人なので、信用できる。

開店30分前に着いたのに、すでに行列ができていた。朝からシンプルなうどんを求めて並ぶ人たちの姿に驚きつつ、「ここは期待できるな」と感じた。
出てきたうどんは、見た目は本当に素朴。しかし、ひと口食べてすぐに違いがわかった。しっかりしたコシ、すっきりしつつ旨味のあるだし。値段以上の満足感で、家族全員が「これはうまい」とうなった。
うどんはシンプルな料理だと思っていたけど、ここまで差が出るのかと驚いた。香川の人がうどんを誇る理由がよくわかった。

2軒目と3軒目でわかった“打ちたて最強”の事実
丸谷製麺所の余韻を残しつつ、2軒目、3軒目へ向かった。店によって雰囲気も味も違い、同じ“讃岐うどん”でもここまで個性があるのかと感心した。
特に印象的だったのは、打ちたての麺は本当においしいということ。時間が経つだけで食感のコシが変わってしまう。現地で作りたてを食べることが、どれだけ価値のあることなのかを実感した。
そして、3軒目でも長女の旦那は普通に完食。思わず「どこに入るんや」と笑ってしまうほどの食べっぷりで、車内がほのぼのした。
有名店は100人待ちで断念。でも、寄り道が楽しかった
テレビで紹介された有名店にも行ってみたが、店の前には100人以上の行列。家族全員が瞬時に「これは無理やな」と判断した。
そこで急きょ予定を変え、近くで開催されていた簡単な謎解きイベントに参加することにした。うどん旅の途中で謎解きをするとは思わなかったが、4人で協力しながら解く時間が意外と楽しく、旅の良いアクセントになった。
弾丸旅行は予定が変わりやすいが、その変化を楽しめるのも弾丸旅のいいところだと感じた。
現地で食べるおいしさと、勢いで動く大切さ
今回の旅で感じたのは、現地で食べるからこそ味わえるおいしさがあるということ。空気や店の雰囲気も含めて、うどんがよりおいしく感じられた。
もうひとつ実感したのは、勢いで動く大切さだ。「日帰りはしんどい」と思っても、行ってしまえば案外いける。家族の予定がそろう日はそう多くない。その時に軽い気持ちで出かけると、思った以上に楽しい時間が作れる。
この旅をきっかけに、次は稲庭うどんにも挑戦してみたいと思った。うどんの世界が一気に広がった気がした。

まとめ|弾丸旅は、家族の“後から笑える話”になる
帰りの車では全員満腹で、ほどよい疲れが心地よかった。会話の内容は細かく覚えていないが、「今日は良い日やったな」という空気だけは鮮明に残っている。
あれから時間が経っても、「あのうどんツアー楽しかったな」と家族の話題に出る。豪華な旅行でなくても、日帰りの弾丸旅でも、こうして思い出が作れる。
たまには勢いで出かけると、想像以上に楽しい一日になる。そんなことをあらためて感じた旅だった。
勢いで出かけると、想像以上に楽しい時間がつくれるものだ。
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