50代 お金 使い方|後悔しない判断基準

家族と仲間
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50代になって、
お金の使い方に迷うことが増えた。
「老後のために貯めるべきか」と
守りに入る一方で、
「何か始めたいのに、動けない」気持ちもある。

「また今度でいい」と先送りしているうちに、
体力も気力も少しずつ減っていく。
後悔しない使い方を、
そろそろ言葉にしておきたい。

判断基準は、シンプルやった。
お金より時間のほうが、早く減る。
これに気づいてから、迷いは少なくなった。

大学生の頃に感じた「車より友情」の違和感

大学生のころ、周りの友人たちは、
「彼女をつくるために車が欲しい」と
口にしていた。
当時はまだ、車がモテるアイテムで、
デートの必需品みたいに
思われていた時代やった。

ある友人は、そのためにバイトを詰め込み、
遊びの誘いにも、
なかなか顔を出さへんかった。
確かにお金は貯まるし、車も手に入る。
でも私は、どこか不思議に感じていた。

車は、いつか買える。
けれど、仲間と夜中まで騒ぐ学生時代は、
その瞬間にしかないから。

私自身、お金が潤沢にあったわけやない。
バイトをしても、給料はすぐに
飲み会や遊びに消えていった。
けれど、そのお金は
「時間」を買うために使ったんやと思う。

居酒屋で語り合った笑い話。
深夜のボウリング。
誰も行き先を決めないままのドライブ。
どれも、お金では換算できない
宝物になった。

あのとき、心のどこかで思っていた。
「お金を貯めて時間を無駄にするより、
今を楽しむために使ったほうがいい」

単身赴任で学んだ「出費より思い出」

時は流れ、私は家庭を持ち、
娘が小学生になった頃、
単身赴任を経験した。

平日は離れた場所で暮らし、
週末に帰るには交通費がかかる。
新幹線や高速バスのチケット代は、安くない。
「無理して帰らんでもいいんやないか」と
考えることはあった。

ただ、帰らずに単身赴任先で過ごせば、
競馬やパチンコ、同僚との飲み会に
お金は消えていく。
そのとき、思った。
どうせ使うなら、
娘と過ごすために使いたい。

週末の帰省は、決して楽やなかった。
移動で疲れるし、財布も軽くなる。
それでも、娘と食卓を囲み、公園に行き、
寝る前に会話をする。
その一つ一つが、
「小学生の娘と過ごせる至福の時間」やった。

仕事に追われているときには気づかへん。
でも、子どもの成長はあっという間。
振り返れば、あの数年間にしか
できなかった体験ばかりやったと思う。

夏のプールは「奇跡の数回」

帰省のなかでも、
特に忘れられないのが、夏のプール。

子どもと一緒にプールに行ける期間は、
驚くほど短い。
幼稚園から小学校の中学年くらいまで、
およそ6年間。

そのうえ、天気が良くて、
家族全員の予定が合う日となると、
年に数回。
6年間でも、おそらく十数回しかない。

だから私は、「行けるときには
無理してでも行く」と心に決めていた。

流れるプールを何周も一緒に回り、
ウォータースライダーで大声を出し、
アイスを頬張る。
炎天下で、体はぐったり疲れる。
でも、そんな時間は娘の成長とともに、
あっという間に過ぎ去ってしまう。

今思えば、あれはまさに
「奇跡の数回」やった。
いくらお金を貯めても、
娘が幼い頃に一緒に過ごす夏は、
二度と戻ってこない。
だからこそ、交通費も体力も惜しまず
プールへ通った自分を、
今でも誇らしく思っている。

今、使わんと、いつ使うねん

大学時代に「車より友人との時間」を選んだ。
社会人になって、
「競馬やパチンコより家族との時間」を選んだ。
その象徴が、夏のプールやった。

共通しているのは、
「お金はまた稼げる。
でも、時間と人との関係は今しかない」
という価値観。
この感覚は若い頃から一貫してあって、
50代になった今、さらに強くなっている。

50代は、動けるうちに動く
ゴールデンゾーンやと思っている。
体力も時間も、これからは減っていく一方。
守りに入って先送りすれば、
使えるはずやったお金が、
ただの数字のまま終わる。

だから、私のモットーはこれになった。
「今、使わんと、いつ使うねん」

これは、ただの浪費やない。
お金を「時間」と「思い出」に変えるための投資。
私はこれを「豊かな浪費」と呼んでいる。

私の結論:迷ったら、「誰と過ごすか」で決める

20代から50代まで振り返ってみて、
後悔しなかったお金の使い方には、
共通点があった。
それは「誰と過ごすか」が
中心にあった支出。

友人とのコーヒー1杯。
家族との温泉。
子どもとプールで過ごした奇跡の数回。
金額の大小やなくて、
その時間が二度と戻ってこないから、
豊かやった。

逆に、自分だけのために買って
後悔した買い物も、たくさんある。
もちろん、趣味や学びへの投資は別。
使ったあとに何かが続いていく支出なら、
迷わず使っていいと思う。
大事なのは「楽しみが残るか」。

家族と価値観が違っても、
無理に説得しなくていい。
話し合いつつ、
自分の使い方は自分で決める。
それで十分やと思う。

お金が足りないときは、
金額やなくて頻度で考える。
1万円の旅行が無理でも、
1,000円のコーヒーは続けられる。
続けられる額で「誰と過ごすか」を作るほうが、
長い目で見れば豊かになっていく。

友情、家族、子ども、仲間。
そこに使うお金は、通帳から減っても、
人生の貯金は増えていく。
今、誰と時間を過ごしたいか。
その答えがあれば、
お金は迷わず使えるようになると思う。

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